第369回:初期離職防止の視点

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第369回:初期離職防止の視点

2016年11月 7日

 なんとかがんばってドライバーを採用しても、すぐに辞めてしまうという初期離職の問題に悩んでいる運送会社は多いでしょう。ひどいケースでは入社数日~数週間もったとしても、3か月以内には、かなりの確率で辞めてしまうというケースです。


 この問題の解決に取り組むためには、まずは、自社の離職に至る原因を調査、分析し、特定しなければなりません。


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 例えば、ある運送会社の調査によると、初期離職の主な理由は、以下の七つでした。
 ①思っていたよりも業務がたいへん
 ②入社前に聞いていた条件と違うと感じた
 ③もっとよい条件の会社を見つけた
 ④ちゃんと教えてもらえなかった
 ⑤上司・先輩と合わなかった
 ⑥ミス・事故を起こしてしまい、自信が持てなくなった
 ⑦なかなか上達できず、おもしろくなかった


 考えてみると、このうち、①②③は、入社前の会社や業務についての説明が不十分なことから起こる問題です。しっかり理解し、納得した上で、就業を決めてもらう必要があります。できる限りオープンに、情報を伝えましょう。会社説明・見学会の開催は、有効な手段です。


 ④⑤は、管理職、初期教育指導員向けの〝教え方〟〝育て方〟を教える研修システムがないときに出る理由です。ハラスメント防止の視点で、会社、仕事、仲間が好きになる指導ができるようにしなければなりません。


 そして、⑥⑦の理由は、教育・研修システムが不十分なときに出ます。業務の標準を教え、ミスや事故を防ぐための初期研修システムを構築する必要があります。


 貴社でも、初期離職の問題が発生しているのなら、調査・分析をし、対策を練ってみましょう。


(船井総合研究所・橋本直行)


☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net


※記事は16年9月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

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船井総研:地域一番物流企業のつくり方 本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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