第364回:高卒採用のポイント

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第364回:高卒採用のポイント

2016年9月19日

 準中型自動車免許制度の施行(2017年3月12日予定)後は、18歳の新入社員でも同免許を取得していれば、車両総重量7.5トンまでの車に乗務させることができるようになります。


 そこで、戦略上、中小型車両を有している物流企業は、高卒の新卒採用への取り組みを強化する必要があります。間違いなく、このマーケットでの人材獲得競争は激しくなります。


 高卒者の新卒採用活動にあまり取り組んだことのない会員企業に、まず押さえておいていただきたいポイントがあります。それは、大学や専門学校と高校の学校側(就職担当部門)の意識は、多くの場合、全く違っているということです。


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 大学や専門学校の就職担当部門の方は、学生をマスでとらえ、就職実績値を重視しています。一方、高校の就職担当の先生は、一人ひとりの将来を真剣に考え、幸せになれるようにサポートしようという意識が強いようです。


 もちろん、大学の就職課の方も学生の幸せを願っているでしょうし、高校の先生も就職実績値の目標達成を目指していると思います。しかし、比較すると、そのような傾向があると感じます。ですから、高校の就職担当の先生を落とすためには(※高卒者を採用するためには、学校推薦が必要となります)、自社がいかに社員のことを大切にし、成長できる環境を用意しているかをアピールする必要があります。


 例えば、高卒採用の先進企業であるS運送会社では、ターゲット高校に向けて、専用ニュースレターを発行しています。本紙に経営理念、若手社員に伝えていること、現役高校生へのメッセージ、高卒入社社員の近況報告(成長度合いを見せるため)などを掲載し、自社に就職するメリットを感じさせています。創刊は2007年ですから、10年近く継続していることになります。


 高卒採用活動においては、過去の採用実績が非常に重要視されます。その高校の卒業生を過去に新卒採用したことがあるか、またその人が活躍しているかを、就職担当の先生は、とても気にします。よって、S運送会社も、当初は、非常に苦労されたと聞いています。しかし、こういった地道で誠実な取り組みを続けることによって今では、多くの高校から「うちの生徒をぜひ採ってください」と言われるようになっています。


 戦略的に取り組んでいきましょう。


(船井総合研究所・橋本直行)


☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net


※記事は16年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

船井総研:地域一番物流企業のつくり方

船井総研:地域一番物流企業のつくり方 本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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