物流ウィークリーヘッドライン
一 自分たちの倒産体験を生かし、倒産しそうな経営者たちの相談に応ずる。
二 倒産者たちに仕事、就職先を紹介、斡旋する。
三 倒産者(およびその予備軍)の家庭相談、人生相談にも応ずる。
四 定期的に勉強会を開き、もう一度「経営」というものを基本から学び直す。
五 「なぜ失敗したか」を徹底的に反省、分析、真の経営者へ向けて再起をはかる。
以上の「五つの方針」を掲げ、昭和53年8月6日、「八起会」が誕生した。その2日後、読売新聞は次のように報じてくれた。
人生は七転び八起きという。転んでも倒れても、不屈の闘志でまた立ち上がる。まるでダルマのように。口で言うのはたやすいが、挫折、とくに事業の倒産となれば、腕を切り裂かれるような痛みと、地獄の苦しみを味わう。そんな辛さを乗り越えて、敢然と再起の道を目指そうという人たちの集団が産声をあげた。名付けて「八起会」。
鉄鋼業、建設業、輸出業など日本の高度成長を支えてきた分野で活躍しながら、長期不況の波をかぶって、事業運つたなく撤退した人たちのつどいだ。去る6日には台東区の浅草公会堂で発会式が行われ、参加者は力強く再出発を誓った。その会場での発言の裏には、国から見放されがちな中小企業の実態と、工業大国ニッポンの貧しい現実の姿が浮かび上がっていた。
マキャベリは「天国へ行くのにもっとも有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」と言っている。この言葉が正しいとすれば、倒産地獄を熟知する私たちは、十分に社会的「財」になれるはずである。少なくとも「反面教師」にはなれるはずである。その思いを込めて、私たちは「八起会」を発足させた。