物流ウィークリーヘッドライン
前回に続いて、私が読売新聞の記者に提示した五つの「基本方針」だが、残る二つは次の通りである。
四、勉強会を開催する
一度「社長」と呼ばれた人たちは、誰もがまた、その地位に返り咲きたいと願っています。そのとき同じ失敗を繰り返さないためにも、また、より立派な経営者になるためにも、互いに情報を交換し合いながら勉強しようではないか、というのがこの趣旨です。
五、徹底的に反省し心の再起をめざす
理由や原因はどうあれ、倒産を招いたのは「社長」です。誰が何と言おうと、いちばん悪いのは社長です。社員・従業員はもとより、多くの取引先、金融機関にも迷惑をかけました。そのことを徹底的に反省し、生まれ変わろうではないか、自己改革に挑戦しようではないか、ということです。心の再起とは、必ずしも社長に返り咲くことだけを意味しません。まずは「人の道」を踏みはずさないように生きようではないか、ということです。
以上の「基本方針」5か条を、私は情熱を込めて記者に語った。
「よく分かりました。あなたのおっしゃるように、ボランティア活動であることを条件に、全面的にバックアップしましょう」
くだんの記者はこう言ってくれた。その言葉通り、7月の読売新聞に紹介記事が掲載され、ついに8月6日、「八起会」が結成されたのである。
一片の新聞記事が私の心を動かし、一片の投書が読売新聞を動かし、そしてこの世に八起会が誕生した。私は、この偶然の不思議に驚きを禁じ得ない。その八起会がボランティア活動であるにもかかわらず、基本方針通りに三十余年も続いていることは、さらに不思議としか言いようがない。