物流ウィークリーヘッドライン
八起会は、基本的には中小企業者の結集団体ですが、政治的にはなんらのポジションも持っていません。それだけに、中小企業の置かれた地位、格差などの諸問題について、中小企業の声というものを代弁できるのではないかと思います。
中小企業もいまは、法律的にはいろいろな面から配慮されていますが、実際はそうもいかないのが現状です。たとえば下請け会社などの場合、取引に条件がつけられたり、担保付き融資などでも、債務者のほうが一方的に不利益になるのが実態です。
担保は圧倒的に不動産が主ですが、その不動産も昔に比べれば値動きの上下動が激しくなっています。かつては土地神話といわれたように、地価は右肩上がりが常識でした。しかしバブル崩壊以後、下落も当然視されています。いったん設定した担保価値が下落すれば、債務者は新たな担保の追加を求められたり、場合によっては競売に付されるケースもあります。そのとき、債務者は負担をそのまま引き継ぎ、債権者は債権をそのまま維持するというのが実状です。
しかし、債務者は担保の範囲内でしか義務を負わないという考え方もあるはずです。時代の流れに応じて、そういうことを提言していくのも、中小企業を支えてきた八起会として、期待されるところかもしれません。
八起会はこの30年間、多くの会員や相談者に接してきました。そうした人の集まりをどのように円滑に運営していくかについて、野口会長には明確な方針がありました。そのスローガンが「人の痛みはわが痛み、共に泣き 共に苦しむ八起会」です。
会員の方々もその方針と会長の人柄を信じ、積極的に会の運営に参加され、きょうの創立30周年を迎えるに至ったものと拝察しています。