物流ウィークリーヘッドライン
八起会創立30周年記念セミナーの体験発表は終わった。各人各様に辛い「倒産」体験がある。できれば思い出したくない、触れたくない、ましてや人前で発表するなどもってのほか、というのが常識であろう。が、前回まで紹介した5人は、勇気と愛情をもってその常識を乗り越えてくれた。自分たちの体験発表が、いま苦境にある経営者やその家族たちの参考になるならば......という一心からである。その一心は当日来場した大勢の聴衆に通じた。熱心に、ときにハンカチで涙を拭いながら耳を傾ける聴衆の姿に、私はそのことを確信した。5人の勇気と愛情に、心から感謝と敬意を表したい。
最後に、長年にわたって八起会を支えて下さった顧問の先生方に、短いメッセージをいただいた。1人は公認会計士の小松隆雄先生、もう1人は弁護士の清水徹先生である。その2人のメッセージを紹介しよう。
ーー公認会計士の小松です。八起会の顧問になってもう24年も経ちます。実は、会社というのは潰れるようにできているんですね。いかに優秀な経営者でも、いくら切れ者の経営者でも、時代の変化、経済の変化などによってあっけなく潰れてしまう。いまの時代、珍しいことではありません。
そんななかで、長らく八起会にかかわってきてつくづく感ずることがあります。それは、経営者の方々はサラリーマンに比べ、真剣に生きている部分があるということです。むろん、お金に追われているということもありましょうが、それだけでなく、家族の問題や従業員の問題に対して、真剣に取り組んでいるように思います。
それは八起会の会員も同様でして、私はそういうところに共感し、知らず知らずのうちに24年間も、顧問としてかかわってきたわけです。