物流ウィークリーヘッドライン
再び事業を始めることが「再起」だと思っていた主人は、焦りはじめます。すこしずつ貯めていたお金も、事業をやるからといって使ってしまい、すぐに失敗してしまいます。それでも懲りずにまた違う事業を夢想します。いくら注意しても聞いてくれません。あれほど会長が「再起は経営者に返り咲くことだけではないよ。夫婦2人、幸せになることだ。人生の目的は社長になることではない。幸せになることだ」と教えてくださったにもかかわらず、主人は聞く耳を持ちません。いまは私も働いているわけですから、主人の勝手ばかりでは納得できません。だんだん違和感を覚えた私は、実家に戻りました。いったん別居し、それでも主人が変わらなければ、離婚もやむなしと覚悟を決めました。
ところが1年ほどして再会したところ、主人は見違えるように変わっていました。ある職場で一従業員として働いており、「とにかく仕事がたのしい」と言います。それはいままでの主人とまるで別人でした。経営者からも信頼され、休日返上で働く主人の姿を見て、私はもう一度二人でやり直そうと心に決めました。あとから聞いた話ですが、一人ぽっちになって、淋しさをまぎらわすためにがむしゃらに働いたということでした。
その後も主人は黙々と働きました。でも、その会社は不幸にも倒産してしまいました。主人はまた職さがしの身となりましたが、もう大丈夫。安心して頼れる人間に変わっていました。野口会長がいつもおっしゃられる「心の再起」がなったのだと思います。それまでの自分を反省し、新しい自分に生まれ変わる、その心の再起です。いま、主人はマンションの管理人の仕事をしています。住民の出したゴミの処理や掃除、たまには汚物の処理なども黙々とこなしています。主人は変わりました。