物流ウィークリーヘッドライン
ようやく八起会の運営が軌道に乗り出した。
活動の大きな柱は2本。1本は倒産駆込寺と「倒産110番」を通して、倒産者やその予備軍の人生相談、経営相談に乗ることである。
必要に応じて顧問の公認会計士ともども再建計画をつくったり、どうしても見通しの立たないときは、顧問の弁護士を通して法的整理に入ったりと、1件でも多く倒産を防ぐとともに、たとえ倒産しても悲劇の広がりにストップをかける活動である。
その駆込寺の看板は「盡くして盡くして忘れる」である。これは『文選』のなかにある「人に施しては慎んで念うなかれ、施しを受けては慎んで忘るるなかれ」(人に施した恩は忘れろ、人から受けた恩は忘れるな)とある前半の部分を、私なりに解釈してモットーとしたものである。
もう1本の柱は、八起・再起道場である。八起会はもともと、倒産者が相つどい、励まし合い、情報を交換し合い、再起を目指そうという会だった。それがいよいよ本格的に始動し、再起へ向けて勉強会が始まっていく。
その道場の看板は「励んで努めて心の再起」である。その真意は、形の再起(経営者への返り咲き)よりも、まずは心の再起から始めようということにほかならない。
倒産を招いたのは誰でもない。自分自身である。まずはそこを認め、反省し、何が欠けていたかを徹底的に分析し、二度と失敗しないために心の修行から始めようという趣旨である。倒産は経営上の失敗であって、人生すべての失敗ではない。その失敗を反省し、改め、足らざるを補えば、再起は可能である。
私たちはあらゆる分野の専門家を講師に招き、勉強を重ねた。そして多くの会員が道場を卒業していった。彼らに二度と倒産はない。骨折した個所が再び折れることはないのだから。