物流ウィークリーヘッドライン
八起会発足から30年、日本経済の変化はすさまじかった。激変と言っても過言ではない。何度も円高に見舞われ、そのたびに不況を余儀なくされた。
プラザ合意後のバブル膨張は筆舌に尽くしがたい。金余りから地価・株価が青天井で狂騰し、列島の隅々まで乱開発が及んだ。国が破れても残った山河が、繁栄とともに失われたことは皮肉としか言いようがない。
しかし、日本が「世界に冠たる経済大国」「21世紀は日本の世紀」と浮かれたとたん、バブルがはじけた。そして惨憺たる経済危機がやってきた。深刻な長期不況に未曾有のデフレが重なり、100兆円の経済対策を講じても景気は上向かず、いたずらに「失われた十年」が流れた。
その間、企業は30分足らずの間に1社ずつ潰れ、年間倒産件数2万、失業率は戦後最悪の5.5%を記録した。
その後、13兆円もの公的資金を注入された銀行は息を吹き返し、リストラにリストラを重ねた企業も製造業、輸出関連を中心に息を吹き返した。が、失われた十年のキズはあまりに深く、いまだにその後遺症から脱しきれていない。
それがGDP(国内総生産)の150%にも達する国の借金であり、就職氷河期とリストラによってはじき出されたフリーター、ワーキングプア、ネットカフェ難民の存在である。いまや日本は先進国のなかで最大の借金国であり、格差社会である。
こうした日本経済の激変は、私たちのボランティア活動にも大きく影響を及ぼした。八起会の30年は日本経済の裏面史でもある。
そして、いま日本は米国発の金融危機、原油・資源高、穀物・食料高の三重苦のなかにあり、また低迷、下降局面を迎えつつある。自殺者数もこの10年、年間3万人の大台に張り付いたまま動かない。八起会の自然消滅は、まだまだ遠いといえよう。