物流ウィークリーヘッドライン
前回は、倒産の原因ワースト第3位まで紹介した。残るは2つである。
ワースト第2位・・・社員教育の不備・欠如→100%合致
「社員が育たない」「あの部長は社員を教育できない」──これが社長の口癖。あるとき、私が「そのような部長を任用したのは、社長ご自身じゃありませんか」といったところ、即座に「言うな!」とのお叱り。また、あるとき、「10年も前から社員教育制度を考えろと総務部長にいってきたが、いまだに何もしていない。キミが考えてくれ」と社長にいわれ、とりあえず資格取得報酬制度を提案すると、これもまた「検討課題だな。あとで見ておく」で、肝心の「あと」はなし。
第1位・・・経営者の高慢・経営能力の過信→100%合致
これは野口会長が「高慢病」と名づけられ、「本人に病気という自覚がないから始末が悪い」「まず視野が狭くなり、周りが見えなくなる。次に自分に甘くなり、他人には厳しくなる。そして苦言・忠告が耳に入らなくなり、やがて甘言・追従にのせられていく」と書かれているように、そのものズバリ。
さて、以上がEさんの採点である。ほとんどが「100%合致」である。これでは「きっかけ」次第でいつ潰れてもおかしくない「倒産予備軍」としか言いようがない。
私はEさんの採点が「からい」とは思わない。なぜなら、Eさんは社長に可愛がられており、また「社長の恥をさらし、胸が痛みます」とも記し、それでも私に訴えざるを得なかった心境を、次のように述べているからである。
「私は新参者だけに社長の心を変えることは難しく、またそのような器でもありません。何とか社長自身に心を入れ替えていただきたいのですが、それが難しく非常に悩んでおります」