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障害者雇用の現場「適材適所の配置を考慮」 キング物流

 京都市下京区にあるキング物流(稲葉文男社長)は、約20人の障害者を雇用している。青果を専門に扱う同社は、商品のパック、シール張りなどを手がけて輸送しており、障害者が活躍するのはパック作業だ。稲葉社長は「最初はハローワーク職員との出会い。まじめな方で、一生懸命に障害者の雇用先を開発していた。その心に打たれた」という。

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 障害者を含め100人近い人間を雇用する同社だが、トラック車両は5台。「初めは女性の子育て応援として、女性が働きやすい時間帯などを考慮していた。当時のハローワーク職員がウチに来るたび、『こうすれば障害者雇用が出来る』と提案された」と話す稲葉社長。「実際、お母さんと一緒に来た耳の聞こえない方と面接して、受け入れたい気持ちになった」と話す。

 現場で指導する社員は「適材適所の配置が難しいが、1年ぐらいでスムーズに仕事が出来るようになった」と振り返る。稲葉社長も「最初、私たち自身がどうしていいかわからず、毎朝、本社前であいさつして、親近感を深めることから手を着けた」とも。

 「雇用の窓口は多ければ多いほどいいが、なかなかうまくいかない」と話すのは、障害者支援施設で働く箕内正太郎さん。「障害者が1人で生活するには、サポートが必要になる。その役割を担っているのは親だが、いつまでもいるわけではない」と指摘。「雇用の場を増やすのは、問題を解決する入り口になる。もちろん、すべてが解決するわけではないが」と説明する。

 稲葉社長は「市場の仲買人を長くやってきた。今までのやり方を変えなければならない」との思いから事業を進めている。箕内さんは「障害者にも、働いて人並みの生活をする権利があるはず」と話す。

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稲葉社長

 不況で職を失う人間が増えているが、障害者も例外ではない。健常者以上に不況の波をまともに受けているのは確かだ。(小西克弥記者)

2009年5月27日

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