物流ウィークリーヘッドライン
ホンダはこのほど、軽商用車「アクティ・トラック」を10年ぶりに全面改良し発売。室内空間の快適性を追求するとともに、ペダル操作がしやすい設計にした。また、ホイールベースの長さを従来に比べ520mm短くし、小回り性能を高めた。
最小回転半径は同比0.7m小さい3.6mで、「軽トラナンバー1を誇る」(広報部の波多野裕史主任)という。

燃費向上のため、軽量ながら強度が高い高張力鋼板を新たに採用し、車両全体で50kg軽量化。これにより、1リットルあたり17.6kmと、クラストップレベルの低燃費性能を実現している。エンジンは従来と同じものを搭載し、「荷物満載時や坂道でも力強く走る」という。
また、シートスライドを110mmにし、「長時間運転しても快適」な設計にした。耐久走行距離は、「実走行値で20万ー30万km程度」。その有効性を生かして、同社は運輸業界にも積極的に売り込んで行く方針だ。
「アクティ・トラック」は1963年に誕生し、今回の新型車で7代目となる。一貫して「安全性」「耐久性」「操縦安定性」を特長とし、「信頼のブランドを確立してきた」。同主任によると、「他社より価格を高く設定しているが、丈夫でこわれにくいという信頼性が大きな魅力になっている。中古車市場でも高値で扱われている」という。
1993年、軽商用車に安全基準が設置され、サイズ改訂が行われた。同社は6代目モデルの発表に合わせ、それまで採用していた「キャブオーバー型」から「セミキャブ型」に変更。前者は前輪の上に運転室を配置しているのに対し、後者は前輪をドライバーの足もとに配置。「セミキャブ型」は安全面で優位性があるが、「室内空間が狭い」「小回りが悪い」と、ユーザーからは不評。新型車では「キャブオーバー型」に戻した。
また6代目モデルを発表した際、「他社との価格差が開いたことも不評を買った」と同主任。新型車は、最量販モデル(SDXタイプ・5MT・4WD)が6代目比で4万円下げた92万4000円。代替え需要に応えた。
軽トラ市場は農業人口の減少により、この20年間で半減し、現在は20万台以下になっている。この中で運輸部門が占めるのは2割程度で、同主任は、「今後も(同部門の)推移は変わりない」と読む。
なお、同車は軽トラとしては最長となる防錆保証期間を全車に適用したほか、視認性に優れた運転室空間を確保している。
◎関連リンク→ 本田技研工業株式会社
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