物流・ロジスティクス

ドライバーの取り分は帰り荷だけ 驚きの賃金システム

 実運送業務がメーンとなる中小・零細事業者の賃金体系は各社各様。似ているように見えて、それぞれに工夫を凝らしたシステムを長年の間に築き上げてきたことで、細部を見れば微妙に違う。

 ほぼ定額となる月給制を敷く中小事業者もあるが、それは極めて少数派。大半は基本給プラス歩合給で、歩合のパーセントや各種手当という名目を使い分ける辺りに各社独自のアイデアが見て取れる。

 最近では、社員ドライバーを個人開業者の格好にしたうえで「運送下請け契約」を交わすというケースも登場しているが過日、これまで聞いたことがないような驚きの賃金システムの存在を知らされた。

 ある意味で、ドライバーをタダ働きさせているといえなくもない手法だ。

 関係者の話では、その会社は「行きの仕事(運賃)はすべて会社サイドが取り、ドライバーには一銭も入らない。ドライバーは帰り荷を探し、その復路分の水揚げは全額ドライバーの収入になる」と説明。会社ではオール歩合と呼んでいるらしいが、とんでもない話だ。

 そこそこの保有台数を抱える事業者だけに、あらためて驚かされる。

2010年7月29日

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