物流ウィークリーヘッドライン
最近、あまりに暑いせいか、タガが外れたようにいろいろなものを買っている。この不景気のさなか、収入が増えたわけでもないのだが、さまざまなものにガタがきてしまい、止むを得ず購入をすることになった次第である。しかし、これがまた楽しい。
最初に壊れたのはデジタルカメラであった。妻が阪神タイガースが優勝した2003年に、近くにあった関西系家電量販店が大安売りをしているので買っていいか、と急に仕事中に電話をしてきて買ったものである。今回購入したカメラは当時と同じ程度の値段であったが、画素数は約7倍、記録容量は625倍、動画撮影はおろか、被写体が笑っただけで、カメラが自分で撮影してくれる。大感動した。

次にはクーラー2台が壊れた。いくら温度を下げても冷えない。こちらは13年前の購入で、かねて買い替えを熱望されていた。インターネットの評判を予習して家電店に向かった。しかし店頭の店員の説明を聞くと、メーカー各社の知恵、心遣い、こちらの質問を待っていたかのような便利機能など、現代の技術と日本人の心の粋を尽くしたような製品群に大いに迷い、熟慮したあげく、気に入った2台を購入した。実はこれも諸経費まで入れたら、当時とさほど変わらない価格であった。早速スイッチを入れたら、寒いほどに冷える。冷えずぎて翌日風邪をひいたぐらいだ。
しばらくぶりに大きくお金を使う機会を得て感じたことは、世の中は確実に便利に、魅力的になっているのに、人の評判や口コミをインターネットで見聞きするだけで知ったようなふりをしてしまっていた、怠惰な自分であった。仕事柄、効率がいい、合理的だ、という物事が無条件で良いものだ、と思い込んでいたことを改めて恥じ入った次第である。
合理的な人は、最初に結果から考え、「こうでなければならない」と決めつけて行動をする傾向があり、また、行動の過程で起こる、結果にあまり関係ない些細なことを軽く考える傾向があるという。これを短絡的合理性と呼ぶそうで、些細な失敗を軽視することが、のちのち大事故に繋がることもあるそうだ。
私は短絡的合理性という考えに囚われ、さまざまな世の中の進化や、技術や魅力、感動を日々生み出している人たちの努力やこだわりを感じなくなっていたようだ。これからはつとめて物事を自分の耳目で感じるようにしよう。そう考え、この酷暑にも感謝をしたいと思う。しかし、もういい加減涼しくなってくれ。
株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ
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専務取締役 中根 治
「1ランク上の物流へ」をコンセプトに、交渉によるコスト削減一辺倒の日本の物流を変えるべく、現場出身の経験豊富なメンバーが日夜改善活動に主体的に取り組み、「儲かる物流」実現のサポートを行う。
また、日本の物流の実態を正確に掴むため、業界専門誌と連携しトラック実勢運賃調査、物流現場生産性調査など、現場の生の情報を発信し続けている。
現在、これらの情報をより現場で働く人にダイレクトに届けるために、物流情報ポータルサイト「物流解決ねっと」を運営、より多くの現場で働く人、物流で悩みを抱える人や企業のパートナーとなるべく活動を続けている。
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<前回までのコラム>
第4回:「成果報酬契約をしたいなら」
第3回:「やる気を削ぎ続ける国」
第2回:「元請け-下請け構造を疑え」
第1回:「儲かる物流のかたちとは」
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