物流マンのための物流用語集

成果報酬方式契約 【 せいかほうしゅうほうしきけいやく 】

物流業務の一括受託における新しい契約方式。「ゲインシェアリング」と呼ばれ、物流改善における改善項目と期間、具体的方法を荷主、物流企業が双方に合意し、協力の上(もしくは物流企業主導)で改善を行い、そこで得られるコスト削減額を一定の割合(通常は50%:50%)で分配する料金体系とその契約をいう。アメリカでの3PL成功を受け、日本でもこの言葉が一人歩きしたが、現実に成功した例は非常に少ない。成果報酬方式成立の前提条件は次の通り。(1)依頼者と業務実施者の契約内容、進捗、成果確認を公正に判断する第3者の存在、(2)基準数値が明確であること(通常は相互に確認、納得した荷主の前年実績)、(3)成果はなるべく数値で表されるもので評価をおこなう(定量評価)。「仕事が楽になった」などの感覚的な成果(定性評価)では利益を分配できない、(4)予想される混乱要因(荷主側の売上の低下など)、予想できない混乱要因(天災、倒産など)における対応方法についての事前の取り決め、(5)契約期間における運営費用の負担方法の取り決め。日本の場合、荷主側が(5)の負担をいやがり、「成果が出てからまとめて払う」という条件を提示するため、他の条件が成立しても運営費用を捻出できないために実施できないケースが多い。また物流企業の料金体系も変動要素が大きく、真の削減効果を正確に把握できないために、相互の納得が得られないケースがある。また、実際に成果が出ていても、契約満了直前に荷主側から故意にクレームを出し、成果料金を支払わないなどの悪質なケースも報告されている。このため、この方式を採用するためには(1)の条件を満たす企業(機能)の存在と、実施条件を十分に網羅した契約の締結が絶対必要条件である。


【提供元:物流解決ねっと

 
 
 

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