「物流ウィークリー年間記事大賞2014」決定!

 物流・運送・ロジスティクス業界の健全な発展と、社会への業界の取り組みを広く社会にアピールすることを目的に、前年度に掲載された全ての記事のうち、優れた企業・物流経営者へのインタビューと、話題となったニュースを選び表彰する「物流ウィークリー 年間記事大賞」。今回で2回目となる同大賞の「企業・経営者部門」で大賞に選ばれたのは龍生運輸(佐久間達男社長、千葉市稲毛区)。表彰式には、対象となった記事の主役、内田孝広さんも駆け付けた。

 
佐久間達男社長(右)と高校生になった孝広さん
 

エントリーNo.8「トラックに乗りたい」ドライバーに憧れる15歳

龍生運輸

現在は高校1年生

 取材当時、中学3年生だった孝広さんも、現在は高校1年生で、地元の工業高校に通っている。取材したときよりも大きくたくましくなっており、孝広さんによると、取材時よりも身長が5センチ伸びたという。
 「こんな表彰を受けるのは初めて」だと、照れる孝広さんだが、当時の取材で語った、同社のドライバーへの憧れは、いまだ健在で、「取材当時よりもその気持はさらに強くなっています」と話している。
 佐久間社長によると、孝広さんは、今もあの頃と同じように、学校を終えて自転車でやってきて、車を洗ったり、助手として手伝ったりしているのだという。
 ただ、高校生になって会社側の対応も少し変化を見せ始めている。「高校生になって、アルバイトができる年代でもある」と指摘する佐久間社長は、「中学生にはそうはいかないが、高校生になって、洗車や助手の手伝いにも、アルバイト代を支給するようになった」という。ますますドライバーへの気持ちが強まってきたという孝広さん。高校生になって、憧れが少しずつ現実の目標へと近付いてきている。今回の大賞受賞で副賞としてユニフォームの製作が特典として付くが、同社長は、「孝広の分もユニフォームを作ってやろう」とし、副賞での孝広さんのユニフォーム新調も行うとしている。
 一方、今回の受賞について、佐久間社長は、「ノミネートされたのは知っていたが、まさか大賞に選ばれるとは思ってもみなかった」とし、「大賞を受賞したということは、皆様に興味を持って読んでいただけたということでもあるので大変光栄です」と喜びを語っている。同社長によると、記事が出た際、千葉県トラック協会の会合などで、よく話題に上ったという。若年者の確保が極めて困難な業界になってきているだけに、今回の記事は、地元でも注目を集める記事でもあったようだ。
 ただ、佐久間社長には、孝広さんを通して、一つの危惧も感じたという。記事で職業体験の話がでているが、通常は、中学生の職業体験で管理が難しい運送会社はまず選ばれないのだという。今回は、母親が働いていたこと、そして本人の強い希望があったことで、学校側が例外として認め、孝広さんの同社への職業体験が行われたのだ。

若手集まる会社に

 それだけに、「職業体験にドライバーが選ばれるよう、もっと我々運送会社は安全に取組まなければいけないし、社会に安全だと認めさせることも大切だと痛感した」と佐久間社長は振り返る。
 「記事大賞受賞に恥じないよう、若いドライバーが集まる会社を目指したい」と話す同社長は、「そうした若いドライバーにとって魅力ある会社を作ること、そして今いる人たちが辞めない会社を作っていきたい」と話している。

 
 
講評

将来のドライバー候補に

選考副委員長 鈴木 邦成 氏(日本大学教授)

 「ドライバーに憧れる15歳」という見出しが付いた本記事は、ドライバー不足で頭を抱える運送経営者に希望を与える記事と言える。「幼少のころからドライバーとして頑張る母親の後ろ姿を見てきたという孝広君は、物心ついたときにはドライバーになりたいと考えていた」という内容は、多くの経営者の共感と感動を呼ぶだろう。 龍生運輸が中学校の職場体験として生徒を受け入れたことも大きなポイントで、労働人口の減少や免許制度の改正などドライバー不足に拍車が掛かりつつある現在、将来のドライバー候補として、中学生に向けた情報発信は大いに意義があると言える。

ママさんドライバーの増も

 また、「トラックを運転する母親の姿を、『格好いい』と尊敬する」ということ。〝トラガール〟に関心が集まり、ママさんドライバーの増加も予想できることから、同様のケースが増えることに期待が持てるのではないだろうか。 魅力ある業界を目指して業界全体で取り組むべきいま、情報発信の一例として、本記事は高く評価できる。

 
 

協賛企業

シーユーピー株式会社
 
ロジ・コンビニエンス株式会社(うんそう繁盛ネット)
 

企業・経営者部門 受賞記事

2015年1月19日号

「トラックに乗りたい」ドライバーに憧れる15歳

龍生運輸へ職場体験 内田孝広君

 龍生運輸(佐久間達男社長、千葉市稲毛区)のユニフォームを着こなす内田孝広君は現在15歳で、市内の中学校に通う3年生だ。 幼少のころからドライバーとして頑張る母親の後ろ姿を見てきたという孝広君は、物心ついたときにはドライバーになりたいと考えていたという。 孝広...

 
 

ニュース部門 受賞記事

2014年11月 3日号

物流効率化を阻む「大規模小売店舗立地法」

無視できない住民の声

 郊外のショッピングモールでは、午前6時から1時間の間に荷物が集中し、荷待ちのトラックが列をなすという光景が繰り返されている。単純に考えれば、夜間・早朝にかけて納品時間を分散させれば問題は解決する。しかし、「大規模小売店舗立地法」という近隣住民の暮らしを保護す...

 
 

物流ウィークリー 年間記事大賞とは?

物流・運送・ロジスティクス業界の健全な発展と社会への業界の取り組みを広く社会にアピールすることを目的に、前年度に発行した「物流ウィークリー」新聞紙面に掲載された全ての記事のうち、優れた企業・物流経営者へのインタビューと話題となったニュースを選び表彰します。

対象部門・選考方法

「企業・経営者部門」「ニュース部門」の2部門で、それぞれ1本ずつ記事大賞を決定します。
2014年4月7日号〜2015年3月23日号までに紙面に掲載された全記事のなかで、読者アンケートで評価の高かった記事(各10本)を選定。それらを、9名の選考委員に記事ごとに5点満点で評価いただき、合計点が最も高かった記事が記事大賞となります。
なお、インターネットからの投票数が最も多かった記事に対し、10点を加算します。

選考期間

2015年6月1日〜2015年6月14日(2週間)

 

受賞結果

物流ウィークリー2015年7月下旬号及びHPで発表します。

協賛企業

シーユーピー株式会社


ロジ・コンビニエンス株式会社


物流企画サポート株式会社