物流ウィークリーヘッドライン
私は常々、「夜逃げは世逃げである」と言っている。夜逃げして八起会を頼ってくる経営者もいるが、私は彼らに「戻る」ことを勧めている。戻って債権者に頭を下げ、法的整理をもって解決をはかれば、少なくともゼロからの再出発は可能だからである。それを逃げたままでは、いつまでも債務は消えないし、ヘタをすれば一生逃げ続けなければならない。それではゼロどころか、マイナスの人生であろう。
実際、夜逃げしたばっかりにその後、悲惨な人生を送っているケースは枚挙にいとまない。住民票も健康保険もなく、運転免許証の更新もできないような状態で、まともな仕事や生活ができるはずもないのである。
そんなリスクを背負ってまで夜逃げしたいと思う動機は、「債権者が怖い」「親類や世間に顔向けできない」「新しいところで、もう1度やりなおしたい」などであろうが、どこへ逃げても債権者は夢の中まで追ってくる。のみならず、債権者に似た顔に出会えばハッと胸を衝かれ、他人に声を掛けられれば飛び上がらんばかりに驚く。それが夜逃げ人生である。
今回から、そんな夜逃げ地獄をのたうちまわりながらも、奇跡的に再起を果たしたわが会員の実例を紹介しよう。
Nさん(京都)は28歳のとき、父親の急逝で会社の経営を引き継いだ。タイル製造業である。大学を出てすぐ父親の会社に入り、数年経っていたが、経営にはまだノータッチだった。それだけに、父親の経営内容を知ったときは愕然となった。なんと、月商の30倍もの借金があり、なかには街金融からの借金も少なからず含まれていた。つまり、Nさんの経営ははじめから倒産状態にあったのである。
![]() POT Voice 販売パートナー募集 |
用途に合わせて選べるハンディ |